女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 13


第一章 白駒は、誰の馬? 7


「早く迎えにきてくれるといいね。
とうちゃん、馬の名前はどうするの」
二人は、いろいろな名前をあげま
した。
「雪のように白いから、白雪」
「楓の紅葉がきれいだったから、楓」
「白駒」・・・と。


「きよの好きな名前にしなさい」
「じゃあ、白駒」
「白駒か。いい名前だね」
吉衛門が、うれしそうにいいました。
「あなたの名前は、白駒よ。今日から、
わが家で暮らすの。私は、きよ。とう
ちゃんの名前は、吉衛門。よろしくね」


      つづく