女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 76


ゆうすげの花咲く高原で 27


一方、きよも、「私は、清太さんが
大好き。清太さんは、私のことをど
う思っているのかしら」と、心の中
で問いかけていたのです。


どのくらいの時間がすぎたのでしょ
うか。
二人には、長い時間がすぎたように
感じました。
あたりがだんだんうす暗くなってき
ました。


どこからか、いい香りがしてきます。
みると、ゆうすげのつぼみが、大き
くふくらんでいます。
鮮やかな黄色のつぼみでした。


      つづく