女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 77


ゆうすげの花咲く高原で 28


「きよちゃん。もう少しで、ゆうす
げの花が咲くよ」
重苦しい空気をかえようと、清太が
明るい声でいいました。


一枚目の花びらが、ゆっくり開いて
いきます。
「清太さん。花びらが開いてきたわ」
きよが、うれしそうにいいました。


続いて、二枚目・三枚目・四枚目と、
花びらが開いていきます。
そして、最後の六枚目の花びらが、
今開こうとしています。


      つづく