[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 108
第六章 清太、山の中の湖へ 7
「庄屋さまがみたという木は、この木に
ちがいない。じゃあ、湖は、この近くに
あるのだな」
清太は、すこし元気になりました。
モミやツガなどの森をぬけると、目の前
に突然湖があらわれました。
真っ青な美しい湖でした。
「湖だ! やっと湖をみつけたぞー」
清太は、大声でさけびました。
湖のほとりでは、楓やななかまどの葉が、
真っ赤に紅葉しています。
その姿が、湖面にうつっていて、きれい
でした。
つづく