鹿になった観音さま

[童話]鹿になった観音さま


鹿になった観音さま 9


そして、観音さまの横には、石が二つころがっ
ていました。
「なんだ、この石は」
よくみると、タケルとチハヤでした。
「タケルとチハヤが、石になっている。なぜだ」


  黄金色の大きな鹿。
  黄金のように、ぴかっぴかっと光っている
  小さな観音さま。
  石になってしまったタケルとチハヤ。


三郎には、なにがなんだかわかりませんでした。
夢をみているような感じでした。


         つづく