[童話]蛇の室・かぶら矢の試練（大国主命３）

　　　蛇の室・かぶら矢の試練　１２

みことは、その坂の上から、大国主命
にむかって大声でさけびました。

「おーい、小僧っ。わしの太刀と弓矢
を使って、そちの兄弟の八十神どもを
たおせ。そして、国の神の頭になり、
宇迦山に立派な宮殿を建てろ。
わしのだいじな娘は、おまえの嫁にく
れてやるぞー。わかったか」と。

大国主命は、みことのいうとおりに、
いただいた太刀と弓矢を持って、八十
神たちをうちにいきました。
八十神たちが逃げまわるのを追っかけ、
すべての兄弟をほろぼしました。

大国主命は、国の神の頭になり、宇迦
山に立派な宮殿をたて、須勢理媛と二
人で楽しく暮らしました

　
　　　　　　　　　　つづく

蛇の室・かぶら矢の試練　１

蛇の室・かぶら矢の試練　２

蛇の室・かぶら矢の試練　３

蛇の室・かぶら矢の試練　４

蛇の室・かぶら矢の試練　５

蛇の室・かぶら矢の試練　６

蛇の室・かぶら矢の試練　７

蛇の室・かぶら矢の試練　８

蛇の室・かぶら矢の試練　９

蛇の室・かぶら矢の試練　１０

蛇の室・かぶら矢の試練　１１

　
「蛇の室・かぶら矢の試練」は、「いな
ばの白うさぎ」「赤い猪」のつづきです。
読んでいないかたは、お暇な時に読んで
くださいね。