2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

母の短歌108

舗装路の僅かの土に根を張りて マーガレットの花丈低く咲く 塩の道博物館に昔ながらの 塩舐むれば味まろやかなり 忽ちに掘り起こされし桑株を クレーン車の手が大きく掴む コップの中に優しき音たて溶けゆく 一万年前といふ南極の氷

春の花

春の花いろいろ http://h.hatena.ne.jp/dowakan/ ・ 画像をおすと、大きくなります。 ・ ページの最後までいったら、 「次へ」をおしてください。 続けてみることができます。 ・ このページの左の欄にも、 「花写真」のリンクがあります。

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの30 「おら、きよちゃんと初めて会っ た時、ほんとにびっくりした」 「なぜびっくりしたの」 「ふくちゃんにそっくりだったから。 ふくちゃん、やっぱり生きていたん だねって、いいそうになった」 「私たち、そんなによく似ている…

母の短歌107

梅雨明けの窓開け放ちしこの夕べ 素足に畳の感触清し 顔も見ず逝きたる夫の墓前に 帰国せし孫娘ふかぶかとぬかづく かへるなき過去を漸く諦めの つけば下り来て庭に水まく 夫逝きし日のごと残暑厳しくて 韮の白花夕日に匂ふ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの29 「その話、とうちゃんから聞いた ことがある。 ふくちゃんは、守屋山へ福寿草の 花をとりに行って、なくなったん でしょ」 「そうなんだ。ふくちゃんは、み んなが留守の間に、一人で守屋山 へ福寿草の花をとりに行き、道に ま…

母の短歌106

世に在れば共に喜ばむ汝の帰国 マーガレットの花供へ告ぐ 水引きし田の面に映る夕つ日の きらめき薄れやがて消ゑゆく かしましき蛙の声にも耳慣れて 眠りをさそふ声となりきぬ 幾度も監視に行きしギフ蝶の 卵盗られしと聞きてさびしき

母の短歌

母の短歌104 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090224#p4 母の短歌105 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090225#p3

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの28 「私、その家なら、知っている。 あそこのおじさんととうちゃんは、 親友なの」 「そうだってね。おらを、この家 へ紹介してくれたのは、あの長者 なんだ。 佐久の長者はいいかただから、あ そこへ行っていろいろ勉強してお い…

母の短歌105

山野草好みし娘の植ゑゆきし ホトトギス萌えイカリ草萌ゆ 亡き夫との思ひ出残る庭木々の 芽吹き愛しみしばし侘む 臼井川の流れにそひて登り行く 落葉踏む音峡間に響く 春となりし喜びの一つゼラニューム インパチェンスの花苗植ゑる

りゅうのひみつ日記

2月25日 よんだ[童話]福寿草の童話―風の神様から 聞いたお話を読んだよ守屋山に黄金色の花が咲くみたい おしまい 福寿草の童話―風の神様から聞いたお話 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090225#p1 守屋山に黄金色の花が咲いた1 http://d.hatena.ne.jp/…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの27 「清太さんのおかあさんって、ど んな人」 「とってもやさしい人。笑顔のす てきな人かな」 「清太さんは、おかあさんが好き なのね」 「うん。大好きだよ」 清太は、にっこり笑っていいました。 「かあちゃんが生きていたら、…

母の短歌104

み庭より惜しげもなく掘りくれし 貝母並み立ち萌え始めてきぬ 玄関に夕早くわが鍵かくる 慣しつきぬ夫逝きてより ギフ蝶の住める環境整へむと 蒔きしドンクリの淡き緑萌ゆ ギフ蝶のヒメカンアオイの葉の裏に 産卵するをじっと見守る

りゅうのひみつ日記

2月24日 よんだ[童話]女神さまとの約束をよんだ 玄関の戸をたたくんだよ おしまい 女神さまとの約束 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090224#p1 童話「女神さまとの約束」は、信州 佐久にある「白駒の池」に伝わって いる話をヒントにして、みほようこ …

ふきのとう

「花のほほえみ」より ふきのとう

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの26 「そして、黄色の部分が、花だよ。 座禅草はね、雪が降っても、霜が おりても、二十数度に体温を保っ ているんだって。 その体温で、雪をとかして芽をだ すそうだよ。 座禅草のような植物を、発熱植物 というんだって」 「清太…

りゅうのひみつ日記

2月23日 よんだ[童話]風の神様からのおくりものを読んだまゆに黄金色のまゆ玉をくださるのかー おしまい 風の神様からのおくりもの23 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090223#p1 初めて読んでくださったかたへ 風の神様からのおくりもの1 http://d.h…

母の短歌103

婦人会の新年会にも湾岸戦争の 話題にぎはひ会は長びく 朝々に廊下に吊す玉すだれ 花芽つきしが障子に映える あきらめの心を持てば安らぎて 夕べの庭に松葉掃き寄す 活けをきし赤芽柳の苔の落つる かそけき音を一人聞きをり

母の短歌

母の短歌101 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090221#p5 母の短歌102 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090222#p3

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの25 高原には、あちらこちらに、赤褐 色の花が咲いています。 「清太さん。これが、座禅草の花 なの」 「そうだよ、きよちゃん。おもし ろい形をしているだろ」 「ほんと、おもしろい形をしてい るね」 「座禅草の花は、小さなお堂…

母の短歌102

来春は帰国できると汝一家の クリスマスカードの寄せ書き届く しあはせを人の物差しで計るなと 夫亡き吾に兄は言ひたり 蝉がらのつきしままなるブライタルベール 冬越しさせむと部屋にとりこむ 霜柱崩るる音に耳澄まし 真昼の畑にほうれん草を摘む

ぼたんの芽

「花のほほえみ」より ぼたんの芽

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの24 「さあ、おじょうさま。出発しよう」 馬小屋についた時、清太がうれしそ うにいいました。 「清太さん。きよってよんで」 「おらが、おじょうさまのことを、 きよちゃんってよんでいいの」 「いいわ、清太さん。二人だけの時 …

母の短歌101

在りし日に夫の植ゑたる八つ手の広葉 染めて金木犀散り終りたり 十一月尽季節外れの台風に 散り残る満天皇も裸木となる 土竜おどしの音立て響く畑隅に 酒に醸さむよもぎ摘みをり 中空に七分に欠けし月触は 汝住む国からは如何に見ゆるらむ

母の短歌

母の短歌99 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090219#p3 母の短歌100 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090220#p3

りゅうのひみつ日記

2月21日 よんだ[童話]風の神様からのおくりものを 読んだよ 輝きをますみたい おしまい 風の神様からのおくりもの21 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090221#p1 今、みほようこの日記では、 童話「風の神様からのおくりもの」 を連載しています。 風…

花のほほえみ

「はてなフォトライフ」の「花の ほほえみ」を、更新しました。 ふきのとう・ぼたんの芽・君子蘭 などを追加しました。 花のほほえみ http://f.hatena.ne.jp/dowakan/ 「花のほほえみ」より ふきのとう

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの23 「だって・・・長者のおじょうさまだ もの」 「たしかに、私は長者の娘よ。 みんなから、長者のおじょうさまと か、庄屋のおじょうさまってよばれ ているわ。 でも、私は、おじょうさまというこ とばが、大きらい。 清太さんに…

母の短歌100

落ち柿のすゆる匂ひもしたしくて よけつつ木下を駅へ急ぎぬ 朝夕に水かけ育てし春菊を 間引く背中に残暑きびしも わが庭より移しハナノキ紅葉する 傍に朝々孫のむつき干す みどりごにはめられをりし足の輪と 今日とれし臍の緒を日陰干しす

南天

「花のほほえみ」より 南天

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの22 「よく知っているね。 諏訪の神様は、諏訪明神とよばれ ている。 農耕の神様・狩猟の神様・風の神 様ともよばれているんだよ。 諏訪大社は、日本で最も古い神社 の一つなんだって。 おらも、この家にくる前は、かあ ちゃんと一…