2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

花のほほえみ

ばら

花のほほえみ

ばら

小さな音楽会

[童話]小さな音楽会 小さな音楽会 2 ひろは、はいはいも、つかまりだちも、ほかの こどもより早くできました。 一才の誕生日には、ひろはくつをはいて、外を 歩いていたのです。 庭には、おかあさんが育てたいろいろの花が、 きれいに咲いています。 花が…

花のほほえみ

いぬのふぐり

小さな音楽会

[童話]小さな音楽会 小さな音楽会 1 「かっこう、かっこう」 裏の林から、かっこうの声が聞こえてきました。 ひろは、かっこうの声で、目がさめました。 窓をあけると、さわやかな風がふいていました。 ひろは、元気な男の子。 あと二日で、六才になりま…

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 97 新しい出発 26 「気をつけて帰ってくださいね。明神さまに よろしく」 きよは、二人の姿がみえなくなるまで見送り ました。 「今日から、私の新しい生活が始まるのね」 きよは、そっとつぶやきました。 「そうじゃ。今…

花のほほえみ

さぎごけ

花のほほえみ

黄しょうぶ

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 96 新しい出発 25 すると、 「きよ、静岡へついたかな。おまえはこれから そこで暮らすのじゃ。わしの友だちのばあさん と一緒にな。きよ、記憶がもどったら、いつで も諏訪へもどっておいで。待っているぞ」 どこからか…

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 95 新しい出発 24 「こちらこそ、よろしく。お世話になります」 「こんなかわいい人と暮らせるなんて、私う れしいわ」 おばあさんはうれしそうでした。 「きよ。外へでてみましょう。静岡は、暖か くて良い所ですよ」 手…

花のほほえみ

ジャーマンアイリス

花のほほえみ

延令草

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 93 新しい出発 22 「私を、淵から助けてくれたかたですね。その 節は、大変お世話になりました。助けていただ きありがとうございました」 きよは、手長と足長にお礼をいいました。 「きよ。ここは、静岡じゃ」 「静岡?…

花のほほえみ

さらさどうだん

花のほほえみ

おだまき

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 92 新しい出発 21 「やはり、きよは何もおぼえていないのです ね。自分の名前も、大好きだった次郎のこと も、みんな忘れてしまったなんて。かわいそ うに」 手長は、きよの気持を思うとやりきれません。 「手長、足長。…

花のほほえみ

つつじ

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 91 新しい出発 20 「夜遅くにもうしわけない。これから、きよ を静岡の知り合いまでつれていってほしい」 「えっ、きよを、静岡へつれていくのですか」 手長が驚いて聞きました。 「そうじゃ。きよは、自分の名前も、大好…

花のほほえみ

こうりんたんぽぽ

都わすれ

都わすれ

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 90 新しい出発 19 記憶がないまま、生まれ育った諏訪で暮ら すのもつらかろう。 きよが生きていることを知ったら、次郎が また何かするかもしれないし。 きよの両親も、記憶のない娘と暮らすのは つらいだろう。 いろいろ…

花のほほえみ

桜草

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 89 新しい出発 18 「次郎さんて、誰?」 「おまえが、この世で一番好きな人じゃ」 きよは、大好きだった次郎のこともおぼえて いないようでした。 「私が、淵でおぼれたのですか」 「そうじゃ。大きなうずにまきこまれ、…

花のほほえみ

さつき

花のほほえみ

おだまき

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 88 新しい出発 17 三日後。 きよの意識がもどりました。 「きよ。気がついたか。よかったのぅ」 明神さまが、ほっとした顔でいいました。 「きよ?」 「おまえの名前じゃ」 「私の名前は、きよというのですか」 「そうじ…

花のほほえみ

おきなぐさ

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 87 新しい出発 16 次郎も、主人の姪に会うまでは、きよのこと が大好きだった。 でも、みよに会ってから、次郎の心はだんだ んに変わっていったのだろう。 そして、次郎は、大きな農家のむこになりた いと思うようになっ…

花のほほえみ

鈴蘭

火とぼし山

[童話]火とぼし山 火とぼし山 86 新しい出発 15 「手長、足長。今日はご苦労じゃった。家に もどって、ゆっくりお休み。きよのことは、 心配するな。後は、わしが世話をするから」 「じゃあ、明神さま、よろしくお願いします」 手長と足長は、家へ帰り…