「花のほほえみ」より 芍薬

竜神になった三郎６ 「家はどこ？」 「この近くなの。ほら、あそこに みえる家よ」 「兄弟は何人？」 「私、一人っ子なの。おじいさん と暮らしていたけれど、おじいさ んもこの春なくなってしまったわ。 だから今は一人っきり」 村の娘とちがい、娘のことば…

「花のほほえみ」より おだまき

竜神になった三郎５ 真っ黒な長いかみ・色白な顔・赤 いくちびる・澄んだひとみ・すら りとした体。 娘は、桃色の着物をきていました。 諏訪湖の精のような、美しい娘で した。 三郎は、今までこんな美しい娘を、 みたことがありません。 「なんて美しい人だ…

「花のほほえみ」より 都わすれ

竜神になった三郎４ ななかまどの実が橙色になった、 秋のある日。 三郎は、遠くの町へ用たしにでか けました。 その町には、大きな美しい湖、諏 訪湖があります。 三郎は、久しぶりに諏訪湖によっ てみました。 魚でもとっているのでしょうか。 湖には、小…

５月２８日 かんそう[ＷＥＢ]花のほほえみを読んだ 都わすれるんだよ おしまい 花のほほえみ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090528#p1 「花のほほえみ」は、 「はてなフォトライフ」にある みほようこの花の写真集。 自宅の庭で咲いている花の写真 を、…

「花のほほえみ」より 紫露草

竜神になった三郎３ 「三郎ー、でけえまつたけをみつ けたぞー。早くこっちへこーい」 太郎と次郎は、山の幸をとること が、とても上手でした。 三郎も兄たちに教えてもらい、山 の幸をとることが楽しみになりま した。 十数年が過ぎました。 大人になった兄…

「花のほほえみ」より ジャーマンアイリス

竜神になった三郎２ 春になると、三人はつれだって、 山へわらびやたらの芽などをとり に行きます。 「三郎や、これがわらびだ。 ほら、ここにもあそこにもあるぞ」 枯れ草の中に、わらびがかわいい 芽をだしています。 三郎は、夢中でわらびをとりました。 …

「花のほほえみ」より ジャーマンアイリスのつぼみ

竜神になった三郎１ たてしな山のふもとに、小さな村 がありました。 あっちをむいても、こっちをむい ても、山・やま・山。 さるやりす、かもしかや熊も住ん でいる、山深い村でした。 その村に、太郎・次郎・三郎とい う、三人の男の子が、仲よく暮ら して…

「はてなフォトライフ」の 「花のほほえみ」を、更新しました。 紫露草・紫蘭・おだまき・ジャーマ ンアイリスなどの写真を、追加しま した。 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/ http://f.hatena.ne.jp/youko510/ 「スライドショー」も楽しめます。 「花のほほ…

「花のほほえみ」より 黒ゆり

５月２３日 かんそう[童話]女神さまとの約束を読んだよ 黄金色の花が咲くみたい おしまい 女神さまとの約束 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090523#p1 「女神さまとの約束」は、信州の 佐久にある湖・「白駒の池」に伝 わっている話をヒントにして、 みほ…

きあげはの羽化 http://www.geocities.jp/dowakan/kiageha_syasin.html きあげはさなぎになるまで http://www.geocities.jp/dowakan/sanagi.html

５月２２日 かんそう[童話]有明山に住む鬼・八面大王を読んだ 雪はやむんだよ おしまい 有明山に住む鬼・八面大王２９ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090522#p1 初めて読んでくださったかたへ 有明山に住む鬼・八面大王１ http://d.hatena.ne.jp/youko51…

「花のほほえみ」より からすのえんどう

女神さまとの約束１ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20071016#p1 「次へ」「次へ」と押せば、続けて 読むことができます。 「女神さまとの約束」より 目の前には、青く澄んだ美しい湖が みえます。 その時、どこからかやさしい声がき こえてきました。 「ふ…

竜の姿をみた少女１ http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20080129#p1 「竜の姿をみた少女」より 「がばっ」 「がば、がばっ」 「ばしゃっ」 遠くで大きな音がしました。 そして、湖に大きな波がたちました。 「なんだろう？」 みると、湖のむこうから、竜らしき …

「花のほほえみ」より ちごゆり

女神さまからのおくりもの１１１ 「清太さーん。さようなら。 私のこと、忘れないでねー」 そうさけんだ時、真っ赤に紅葉した もみじの葉が、一枚湖に落ちました。 そして、もみじの葉は、湖の中へ静 かに消えていきました。 「きよ。すべての使命を終え、あ…

「花のほほえみ」より しゃが

女神さまからのおくりもの１１０ はてしなく続く草原を、清太がさっ そうと走っています。 「清太さーん。私よー」 きよは、大声でさけびました。 でも、清太からは、何の返事もあり ません。 「きよ。清太の姿をみることができ て、よかったね。 さみしくな…

「花のほほえみ」より おだまき

女神さまからのおくりもの１０９ 「きよさん。心をからにしないと、 いつまでたっても清太さんの姿は みえませんよ」 白駒がいいました。 きよは、「早く清太さんに会えま すように」と、心の中で祈りました。 「ぱか、ぱかっ、ぱか」 どこからか、ひずめの…

「花のほほえみ」より 楓の若葉

女神さまからのおくりもの１０８ 湖のまわりでは、もみじやななかま どの葉が、真っ赤に紅葉しています。 その姿が、湖面にうつっていました。 「きよさん。つきましたよ」 「わぁー、きれい！！ 美しい湖ね。 紅葉もすてき」 「きよさん。この湖は、今の季…

「花のほほえみ」より ばいもの実