クロッカスの写真http://f.hatena.ne.jp/youko510/t/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%B9 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/t/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%B9

木花之咲夜比売 １０ その燃えさかる火の中で、木花之咲 夜比売は三人のこどもを無事にうみ ました。 ホデリノミコト・ホスセリノミコト・ ホオリノミコトの三人です。 兄のホデリノミコトは、海幸彦。 弟のホオリノミコトは、山幸彦とよば れています。 無…

木花之咲夜比売 ９ 「私は、ニニギノミコトさまとしかお つきあいをしたことがありません。 だから、お腹のこどもは、まちがいな くあなたのこどもです。 もし国津神 のこどもであれば、無事に生まれない でしょう」 木花之咲夜比売は、きっぱりいいました。…

木花之咲夜比売 ８ この子は天の御子さまのこどもですの で、だまって生むわけにはいきせん」 木花之咲夜比売は、ニニギノミコトに 伝えました。 すると。 「木花之咲夜比売よ。 私は、あなた とは一晩しか一緒にすごしていません。 だから、あなたのお腹の…

木花之咲夜比売 ７ その日。 ニニギノミコトと木花之咲夜比売は、 結婚しました。 そして、御殿の立派な部屋で、二人 は楽しい時間をすごしました。 次の朝。 ニニギノミコトは、反乱をくりかえ す人々を平定するために、遠くの国 へ旅だっていきました。 二…

木花之咲夜比売 ６ また、木花之咲夜比売を妃にすれば、 木が美しい花を咲かせるように、ニ ニギノミコトさまはきっと栄えるこ とでしょう。 こんな願いをこめて、私は二人の娘 をさしあげたのです。 ところが、 ニニギノミコトさまは、木花之咲夜 比売だけ…

木花之咲夜比売 ５ 「妹はあんなに美しいのに、その 姉はなぜ醜いのだろう。 あの二 人、本当に血のつながった姉妹な のだろうか。 私は、一日たりと も、石長比売とは一緒に暮らすこ とはできない」 ニニギノミコトは、石長比売を大山 津見神の元に返しまし…

木花之咲夜比売 ４ すると、大山津見神はたいそう喜 び、「姉の石長比売も一緒にもら っていただけないでしょうか」と いいました。 そして、二人の娘ととともに、た くさんの宝物を台車にのせて、ニ ニギノミコトに贈りました。 石長比売をみたニニギノミコ…

木花之咲夜比売 ３ ニニギノミコトはやしきに戻ると、 早速木花之咲夜比売の父・大山 津見神に、使者をおくりました。 「今日、ニニギノミコトさまは、 海岸であなたの娘・木花之咲夜 比売さまと会ったそうです。 実は・・・ ニニギノミコトさまは、 木花之…

木花之咲夜比売 ２ 「あなたには、兄弟がいますか」 「はい。 姉が一人います」 「姉さんの名前は？」 「石長比売といいます」 「石長比売なんて、変な名前。 美人 だろうか」 ニニギノミコトは、心の中でそっと つぶやきました。 「突然ですが、私と結婚し…

木花之咲夜比売 １ 天照大神の孫であるニニギノミコ トは、地上を統治するため、高天 原から降りてきました。 ある日。 ニニギノミコトが、笠沙の岬を歩 いていると、むこうから女の人が やってきました。 はっとするほど美しい人でした。 「あなたは、どな…

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「古事記」にでてくる「八岐大蛇」 の物語を、読んでいただきありが とうございました。 八岐大蛇 １http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130303#p1 八岐大蛇 ２http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130304#p1 八岐大蛇 ３http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130305#…

八岐大蛇 ９ 須賀の地が気にいった須佐之男命は、 須賀の地に立派な宮殿を建てました。 宮殿を建てた時、宮殿から雲がもく もくとたちあがったそうです。 その時に、須佐之男命が詠んだ歌。 八雲たつ 出雲八重垣 妻隠みに 八重垣作る その八重垣を 須佐之男…

八岐大蛇 ８ 須佐之男命は、この太刀を天照大神 に献上しました。 この太刀が、後にヤマトタケルが敵 から火ぜめにあい、草をなぎはらっ たという「草薙の剣」なのです。 八岐大蛇を退治した須佐之男命は、 櫛になっている櫛名田比売を元の姿 に戻しました。…

八岐大蛇 ７ そして、「ぐわぁーぐわー」と大き ないびきをかき、寝てしまいました。 須佐之男命は、持っていた長い剣で、 八岐大蛇をずたずたに切り刻みました。 その血が肥の河に流れ、水が真っ赤 になりました。 尾を切りきざんでいた時、「かちん」 と音…

八岐大蛇 ６ しばらくすると、空一面に黒い雲が あらわれたかと思うと、遠くで雷が なっています。 時々ぴかっと稲光も。 不気味な音をたて八岐大蛇が近づい てきました。 鋭いきばをむきだし、八つの鎌首を くねらせながら、垣根の近くまでき ました。 そし…

八岐大蛇 ５ 須佐之男命は、老夫婦に命じました。 「何度も醸造した強い酒をたくさん つくってくれ。 家のまわりに垣 根をつくり、八つの入口をつくりな さい。 つくった八つの入口に強い酒桶を おくのじゃ」と。 老夫婦は、命じられたように強い 酒を造り、…

八岐大蛇 ４ 「わしは、須佐之男命」 「須佐之男命さま？」 「高天原の天照大神の弟じゃ。 さ きほど、高天原から降りてきたとこ ろだ」 「天照大神さまの弟とは・・・おそれ 多いことでございます。 わしの娘 をあなたにさしあげましょう」 須佐之男命は、…

八岐大蛇 ３ 長さは、八つの谷と八つの山ほど。 そして、腹には血がついており、赤く ただれているのです」 その話を聞いた須佐之男命は、しば らく考えこんでいました。 「よし、わしがその八岐大蛇を退治し てあげよう」 「えっ、八岐大蛇を退治してくださ…

八岐大蛇 ２ 「わしは、大山津見の子で、足名椎。 妻は、手名椎。 娘は、櫛名田比売と いいます」 「なぜ泣いているのだ」 「わしには、娘が八人いました。 でも、八岐大蛇がやってきて、毎年 一人ずつ娘を食べてしまいました。 もうすぐ八岐大蛇がやってき…

八岐大蛇 １ 高天原で大あばれをした須佐之男命 は、神様たちによって、高天原から 追放されてしまいました。 須佐之男命が降りてきた所は、出雲 の国肥の河のほとり、鳥髪でした。 川をながめていると、上流からはし が流れてきました。 「上流には、人が住…

古事記の「八千矛神の歌物語」にで てくる「沼河比売」。 その沼河比売の物語を、「みほようこ の日記」で連載しています。 お暇な時に読んでいただきたいと思い ます。 「沼河比売物語」は、「諏訪大社」 の祭神である「建御名方神」の母神 の物語。 沼河比…