2000-03-01から1ヶ月間の記事一覧

火とぼし山

火とぼし山 第一章 別れ 「次郎さん。みて、白鷺よ」 「白鷺?」 「ほら、あそこ」 きよは、諏訪湖の上空を指さしました。 白鷺が二羽、西山にむかってとんでい ます。 「ほんとだ。白鷺って、美しい鳥だね」 「私、白鷺が大好き。次郎さんは、白 鷺のように…