2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

母の短歌80

小川辺の岸に群れ生ふる猫柳 白々として春陽をかへす 枯草の風にそよげる農道に 小さき餅草手間どりて摘む 枯芝を凌ぎて赤く萌へいでし スカンポに春の光漲る 黄砂に霞む雑木林の上の空 とんび一羽がゆるやかに飛ぶ

母の短歌

母の短歌75 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090126#p3 母の短歌76 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090127#p4 母の短歌77 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090128#p3

母の短歌

母の短歌72 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090123#p2 母の短歌73 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090124#p2 母の短歌74 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090125#p2

万年青の実

「花のほほえみ」より 万年青の実

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの2 馬は、つぶらな目で、きよをじっ とみています。 「わぁー、かわいい馬。 とうちゃん、この馬、どうしたの」 きよが、驚いて聞きました。 「足にけがをしていたので、つれ てきた」 「とうちゃん。どこからつれてき たの」 「八…

母の短歌79

冬の日に白じろ乾くブロック塀に 野良猫今日も昼寝してをり 解決の後もしこり残れるを やりばなき心に耐へしのびをり やりばなき心に耐へし幾日か イヌフグリ咲く野にいで来ぬ 淡き緑にこぞり萌へきしアサツキを つむ手に土の温かみ伝はる

ほとけのざ

「花のほほえみ」より ほとけのざ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの1 第一章 白駒は、誰の馬? 八ヶ岳のふもと、信州の佐久にも、 さわやかな秋がやってきました。 ふもとの山では、木々の紅葉が始 まりました。 「きよ。ただいま」 きのことりに行った長者が、山か ら帰ってきました。 「とうちゃ…

母の短歌78

サンチャゴの幼かけきし電話の声 間のあり過ぎて聞きとりがたし 広告の裏に書きだめし料理メモ 今宵は整理してノートに記す 新工場に就職できると喜べど 老いたる吾にはかかはりのなし 天井に吊るす一メートル伸びし玉すだれ 温かき今日は軒に吊るしぬ

りゅうのひみつ日記

1月29日 かんそう[童話]火とぼし山を読んだ 意識がもどるのかー おしまい ひとぼし山 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090129#p1 「おみわたり」で有名な信州の諏訪 湖には、「火とぼし山」という悲し い伝説があります。 「火とぼし山」は、その伝説を…

福寿草

「花のほほえみ」より 福寿草

星のメール

星のメール1 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081201#p1 「星のメール」より 夜になり、やっと雪がやみました。 少女は外へでて、空をみました。 雪で清められた空は、海のように 真っ青。 そして、空には宝石のような星が、 きらっきらっと輝いていまし…

母の短歌77

張り替えし障子に写る松の枝に 渡る小鳥の幾群れかあり 連翹の返り花咲く裏庭に 朝より柿の落葉を集む 喪中欠礼のハガキが今日も届きたり 夫の友三人逝きたまひたり 姫トマトの藪を倒せば淡き緑に 小さき苗の群がりて生ふ

しらかば

「花のほほえみ」より しらかば

信州諏訪の「風の神様」から

聞いたお話ー福寿草の童話、二つ 「花のほほえみ」より 福寿草 みほようこの童話集・「風の神様 からのおくりものシリーズ」の中 に、福寿草の童話が二つ収録され ています。 ・ 守屋山に黄金色の花が咲いた ・ 福寿草になった少女 1 守屋山に黄金色の花が…

母の短歌76

開店の焼肉店に赤提灯ともり わが近隣のさま変わりたり 永保寺の参拝すみしバスの中 時雨に濡れし落葉散らばる 美術館を心和みて出でし庭 楓のもみぢ葉音立てて舞ふ 庭隅の藪蘭の黒きつぶら実は 朝露保ちつやめきてをり

りゅうのひみつ日記

1月27日 よんだ[動物]きあげはを読んだ 花のほほえむのかー おしまい きあげは http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090127#p1 きあげはの羽化 http://www.geocities.jp/dowakan/kiageha_syasin.html

カトレヤ

「花のほほえみ」より カトレヤ

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉1 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090103#p1 信州の諏訪湖には、「おみわたり」 の伝説があります。 「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり の伝説をヒントにして、みほようこ が書いた物語。 「黄金色のまゆ玉」より 次の朝。 「なんだ、これ…

母の短歌75

落葉踏み蝉の声しげき山の道 本学神社に登り来りぬ 門先の椿の小枝に脱皮する 蝉を幼と見守りてをり 出揃ひし稲穂を渡る夕風に 精農なりし父を偲びぬ 缶に落つる百円硬貨の音確かめて 無人売場よりトマト買ひ来ぬ

りゅうのひみつ日記

1月26日 かんそう[童話]赤い夕顔の花を読んだよ 農家の庭先を立ち去るみたい おしまい 赤い夕顔の花が咲いた1 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090126#p1 「赤い夕顔の花」は、信州の最南 端にあった「権現城」に伝わって いる話をヒントにして、みほ…

井戸で鳴く黄金色のにわとり

井戸で鳴く黄金色のにわとり1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20080710#p1 「井戸で鳴く黄金色のにわとり」 は、信州伊那谷にあった「大島城」 に伝わっている話をヒントにして、 みほようこが書いた物語。 「次の日」「次の日」とおせば、 「井戸で鳴く黄…

母の短歌74

空梅雨の続く朝の畑隅に 色染まりし赤紫蘇をつむ 在りし日に夫の植ゑたるハナノキの 木陰に憩ふ墓掃除を終へて 亡き友の形見となりしヒマラヤスミレ 素枯れし花殻友思ひつむ 瑠璃寺の参拝終へて出でし道 肩に百日紅の花散りかかる

雪んこの舞

雪んこの舞1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20070303#p1 童話「雪んこの舞」は、みほようこ の初めての童話集・「風の神様から のおくりもの」に収録されています。 風の神様からのおくりもの―諏訪の童話作者: みほようこ,長野ひろかず出版社/メーカー: 鳥…

母の短歌73

藤浪の匂へる下を通り来し 吾が目に眩し馬酔木の若葉 先生の「続一日詠集」が思ひ見ぬ 遺歌集となりてしまひぬ 木曾見茶屋の峠に立てば若葉の谷と 猫柳の綿毛舞ひ上がりくる 生き形見と笑ひくれたるエプロンをかけて 友の葬りの手伝ひをする

ライオンめざめる

ライオンめざめる1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20061104#p1 「次の日」「次の日」とおせば、 「ライオンめざめる」を続けて続 けて読むことができます。 信州諏訪の「風の神様」から聞い たお話。 童話「ライオンめざめる」は、 みほようこの四冊目の童話…

母の短歌72

風そよぐままに散りくる杏の花 水替へしばかりの蹲に浮く 娘の植ゑし一人静の若葉を濡らし 待ちまちし雨一日降りつぐ 命ある限り作歌を続けむと言はれし 先生のみ声耳に残れり 歌の道は一にも二にも努力なりと 先生は常々励まし下されぬ

笛の音よ、永久にひびけ

「笛の音よ、永久にひびけ」は、 スキー大会の会場をつくるために きりたおされた、信州の志賀高原 の樹令200年の楓のお話。 「笛の音よ、永久にひびけ」より 二ヶ月が過ぎました。 楓は、最後のはっぱを、たくさん つけることができました。 「最後のは…

母の短歌71

きららより娘夫婦と亡き夫と 掘りこし春蘭今年も咲きぬ 苦土石灰まく畑隅に亡き夫 植ゑし花大根の根張り勢ふ 日脚延びいまだ明るき夕の空 六時の鐘の澄みて響かふ 旧姓の我が名を幼き字で書きし 物指し一つ今に残れり

りゅうのひみつ日記

1月22日 かんそう[童話]黄金色のまゆ玉を読んだ 人がうらやむのかー おしまい 黄金色のまゆ玉20 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090122#p1 信州の諏訪湖には、「おみわたり」 の伝説があります。 「黄金色のまゆ玉」は、おみわたり の伝説をヒントに…