童話

みほようこ童話

「ほほえみ」 の トップページ 「 みほようこ童話集」 風の神様からのおくりものシリーズ (1−5) 信州諏訪の「風の神様」から聞いたお話 発行 「鳥影社」 挿絵 長野ひろかず先生 みほようこ小さな童話館https://mihoyouko.web.fc2.com/index.html 新着記…

童話集「ライオンめざめる」

童話集「ライオンめざめる」 https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu4.html おとうさんからもらった誕生日のプレゼント、ライオン のロケット。 そのロケットには、何千年も前の謎が秘められていた。 霧ケ峰高原を訪れたときに、風の神様から聞いた三つの …

ふしぎな鈴

[童話]童話「ふしぎな鈴」 童話「ふしぎな鈴」 https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html リーン・リーン・リーン…五百年の時をへて、心やさ しい小桜姫と現代の少女をむすぶ、美しい鈴の音が聞 こえる。 風の神様が、そっと教えてくれたお話。 みほ…

女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの 女神さまからのおくりもの 女神さまからのおくりもの - 風の神様からのおくりもの ページの最後 左側「女神さまからのおくりもの」を 押すと、最後まで読むことができます。 電子本「女神さまからのおくりもの」挿絵募集 h…

竹取物語

[童話]竹取物語 竹取物語https://dowakan.hatenablog.com/entry/2020/08/18/070000 「竹取物語」をなぜ書いたか。古事記神話「古事記物語」を書いた数年後、 斎木雲州著「古事記の編集室」を読みました。 古事記神話「古事記物語」https://dowakan.hatenab…

花のほほえみ

花のほほえみ

ゆきのした

花のほほえみ

雪割草

花のほほえみ

雪割草

みほようこ小さな童話館

みほようこ小さな童話館 「みほようこ小さな童話館」 昨年三月末、ヤフーのホームページが終了になり ましたので、下記のページへ移行しました。 https://mihoyouko.web.fc2.com/index.html ・みほようこの五冊の童話集の紹介 現在の本の価格 風の神様からの…

こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ こんこんきつね・るみ 7 すると・・・。 黒い雲が、美しい黄金色の雲に変わりました。 そして、雲の間から、黄金色の太陽が顔をだし ました。 「なんて美しい雲だろう」 ひろは、そっとつぶやきました。 「ひろ君、元気? お…

こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ こんこんきつね・るみ 6 「ひろ君、元気だしてね。南天山へ帰ったら、 南天神社へ行って、おかあさんが元気になる ようにお願いしてあげるからね」 るみは、ひろにいいました。 南天山へ帰ったるみは、神社へ行き、ひろと お…

こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ こんこんきつね・るみ 5 「のどがからからなの。水を飲ませてくださ いな」 るみは、少年にたのみました。 「はい、お水をどうぞ」 少年は、水をさしだしました。 「見かけない顔だけど、君どこからきたの?」 少年が聞きまし…

こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ こんこんきつね・るみ 4 やっと、一軒の家をみつけました。 その家の窓は、なぜか厚いカーテンでおおわれ ています。 「太陽がでているのに、なぜカーテンをあけな いのだろう?」 るみは、ふしぎに思いました。 玄関のチャイ…

こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ こんこんきつね・るみ 3 「このほうきなら、人間の国へ行くことができ るかもしれない」 るみはたった一人で、人間が住んでいる国へ向 かって降りていきました。 「きゃあー、すごいスピード」 「こわい!!」 るみは大声でさ…

こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ こんこんきつね・るみ 2 七才になったるみは、おばあさんから木の葉 をお札にかえることや、人間の女の子に変身 する術を教えてもらいました。 るみの夢は、人間のこどもたちと仲良しにな ることでした。 春のある日。 「えい…

こんこんきつね・るみ

[童話]こんこんきつね・るみ こんこんきつね・るみ 1 1 西の空のむこうには、こんこんきつねの一家 が住んでいる「南天山」があります。 南天山には、せきやのどにきく、南天の木が たくさん植えてありました。 秋になると、南天山は南天の実で真っ赤に…

うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋 うぐいすの橋 6 気がつくと、さっきのうぐいすが、かなの前 にいました。 「優しいかなさんに、うぐいすたちは何かお 礼がしたかったのでしょう。かなさん、いつ までも優しい心を忘れないようにね」 うぐいすは一声なくと、深い谷間…

うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋 うぐいすの橋 5 「あんなくにゃくにゃした道を歩いて、学校 に通っているのだな」 かなは、そう思いました。 長い橋をわたりおえ、かなは向こう側につき ました。 そして、もう一度ひきかえそうとしました。 しかし、うぐいす色の橋は…

うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋 うぐいすの橋 4 かなは、ぽかんとしてその橋をみていました。 「かなさん、橋がかかりましたよ。さあ、橋 をわたってください」 うぐいすが、かなにいいました。 かなは、おそるおそる橋をわたりました。 かなが歩くと、うぐいす色の…

うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋 うぐいすの橋 3 「かなさんは、私を家につれていき、手当てを してくれましたね。今日は、お礼にやってきま した。今日は、かなさんの願いを、何でもかな えてあげますよ。さあ、かなさん。なんでもえ んりょなくいってください」 「…

うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋 うぐいすの橋 2 四月末のある日。 かなは、いつものようにくにゃくにゃ道を歩 いていました。 すると・・・。 「かなさん、かなさーん」 誰か、かなをよんでいます。 あたりをみまわしましたが、誰もいません。 「ほーほけきょ、ホー…

うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋 うぐいすの橋 1 かなは、くにゃくにゃ道を歩いて、学校へ行き ます。 道の途中に、深い谷が見える場所があります。 「この深い谷に、長い橋がかかっていればい いのに。そうすれば、家からここまで五分位 でこられるのに」 かなは、深…

開善寺の早梅の精

[童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 18 梅の花匂ふ袂のいかなれば 夕暮れごとに春雨の降る 文次は、「あの人の香りが残る袖は、毎夜私 の涙でぬれている」という意味の歌をよみま した。 文次は、梅香のことがわすれられなかったの でしょうね。 …

開善寺の早梅の精

[童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 17 「文次さん。昨夜は、ほんとに楽しかったわ。 ありがとう。来年、梅が咲くころ、ここで会 いましょうね。きっとよ」 どこからか、やさしい声が聞こえてきました。 「あの美しい女の人は、早梅の精だったのか…

開善寺の早梅の精

[童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 16 「わしは、夢をみていたのだろうか。美しい 上品な女の人、舌がとけてしまいそうなうま い酒、おいしい料理。あれは、夢だったのだ ろうか。いや、夢ではない。わしは、梅香と なのる女の人と、たくさんの歌…

開善寺の早梅の精

[童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 15 どのくらいの時間がすぎたのでしょうか。 文次が目をさますと、美しい女の人も、おいし い酒も、料理も消えていました。 文次は、一人ぽつんと、梅の木の下に立ってい ました。 梅の花が、月あかりに照らさ…

開善寺の早梅の精

[童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 14 袖の上に落ちて匂へる梅の花 梢に消ゆる夢かとぞ思ふ 「袖に落ちた梅の花は、夢の中でちぎった女 性のようだ」という意味の歌をよんだ文次は、 眠くなってねてしまいました。 女の人は、文次の寝姿をじっと…

開善寺の早梅の精

[童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 13 すると、 「次は、私がよみますね」 そういって、女の人は、すらすらと歌をよみ ました。 「どうやったら、こんなに早く、歌がよめる のだろう」 文次は、ふしぎに思いました。 文次が一句よむと、続けて女…

開善寺の早梅の精

[童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 12 「文次さん。ちょっと待っていてくださいね」 そういって、女の人は奥へ入っていきました。 そして、酒と料理を持ってきました。 「さあ、文次さんどうぞ。体が温まりますよ」 女の人は、文次に酒をすすめま…