2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ひよどりじょうごの実

「花のほほえみ」より ひよどりじょうごの実

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた16 「ばしっ」 「ばし」 火のついた矢が、城にむかってと んできます。 百本、いや五百本・・・数えきれな いほどのたくさんの矢でした。 「どすん」 城の壁にむかって、大きな石がな げつけられました。 あちこちから、小石もとんで…

りゅうのひみつ日記

8月19日 かんそう[童話]白駒の池物語を読んだよ きよをみるんだよ おしまい 白駒の池物語13 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080819#p1 今、みほようこの日記では、 「白駒の池物語」を連載しています。 「白駒の池物語」は、信州佐久にあ る「白駒の…

小さなかぼちゃ

「花のほほえみ」より 小さなかぼちゃ かぼちゃ下側

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた15 「おー」 「おぅー」 兵士たちのさけび声も聞こえました。 権現城では、戦の準備もととのわな いまま、下条との戦が始まりました。 下条の軍勢は、数百。こちらは、城 内にいた数十人のみ。 急なことゆえ、かけつけてくれる援 軍も…

おにゆり

「花のほほえみ」より おにゆり

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた14 「お万。道中気をつけて行くのじゃ よ。かならず迎えにいくから」 「長五郎。母のいうことをよく聞く くのだよ」 盛永は、長五郎の頭をやさしくな でました。 「さあ、お万。この野良着に着が え、急いで城をでなさい」 盛永が、お…

小さなかぼちゃ

「花のほほえみ」より 小さなかぼちゃ

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた13 「お万。下条との戦じゃ。長五郎 をつれ、すぐ浪合の実家にもどれ。 落ち着いたら、迎えに行くから」 盛永が、奥がたのお万にいいました。 「私は、最後まで、盛永さまのそ ばにいたいと思います」 「お万。すぐ実家にもどるのじゃ…

あげはちょうになって

あげはちょうになって1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20070815#p1 「次の日」「次の日」と押せば、 「あげはちょうになって」を続 けて読むことができます。

おにゆり

「花のほほえみ」より おにゆり

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた12 「みなのもの、下条との戦じゃ。 いそいで、戦の準備をしろ」 盛永が、家臣たちにむかって、大 声でいいました。 城の中は、大さわぎになりました。 ほろよいかげんだった家臣たちも、 一気に酒のよいが冷めました。 「みなのもの…

ふしぎな鈴

「ふしぎな鈴」は、みほようこの三 冊目の童話。 ふしぎな鈴 裏表紙 人はなくなると その人の魂は どこへ行くのでしょうか? ふしぎな鈴 http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu3.html 「朝顔のエスカレーター」「お月 さまの耳かざり」の章は、小学校 …

きつねのかみそり

「花のほほえみ」より きつねのかみそり

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた11 「はい。下条の軍勢は、すでに城 の近くまできています」 「城の近くまできていると。 早くみんなに知らせろ」 盛永が、大声でどなりました。 「戦国の世だから、どんなことが おこるかわからない」 盛永は、そう覚悟していました…

ほおずき

「花のほほえみ」より ほおずき

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた10 「犬坊と若様は、仲がいいのぅ。 ほんとの兄弟みたい」 家臣たちは、長五郎と遊んでいる 犬坊をみて、そういいました。 月見の宴がたけなわになった頃。 「殿様。殿様ー」 天守閣でみはりをしていた人が、 宴会場へとびこんできま…

ひまわり

「花のほほえみ」より ひまわり

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた9 盛永は、どこへ行くにも、犬坊を つれていきました。 「盛永さまは、わが子の長五郎よ りも、小姓の犬坊の方がかわいい のかしら」 お万は、盛永と犬坊の様子をみて、 心の中でつぶやきました。 奥がたのお万も、みよりのない犬 坊を…

りゅうのひみつ日記

8月11日 よんだ[童話]白駒の池物語を読んだよ 池のまわりを歩くみたい おしまい 白駒の池物語5 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080811#p1 今、みほようこの日記では、 「白駒の池物語」を連載しています。 「白駒の池物語」は、信州佐久にあ る「白駒…

夕顔

「花のほほえみ」より 夕顔

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた8 犬坊は、十七才。 心のやさしい、利口な少年でした。 どこかの城の若君といった感じの、 りりしい少年でした。 犬坊には、両親がいません。 遠縁の農家にひきとられ大きくな りました。 犬坊は、城一番のやりと弓の名人。 三年前、城…

りゅうのひみつ日記

8月11日 よんだ[童話]白駒の池物語を読んだ 姿が湖にうつるんだよ おしまい 白駒の池物語5 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080811#p1 いま、みほようこの日記では、 「白駒の池物語」を連載しています。 「白駒の池物語」は、信州佐久にあ る「白駒の…

むくげ

「花のほほえみ」より むくげ

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花か咲いた7 「今宵の月は、美しいのぅ」 盛永は、ごきげんでした。 「犬坊」 「犬坊はどこじゃ」 盛永は、小姓の犬坊をよびました。 「殿様。何かご用でしょうか」 「犬坊、ここへおすわり」 盛永は、自分の横に、犬坊を座ら せました。 「犬坊…

りゅうのひみつ日記

8月9日 かんそう[童話]白駒の池物語を読んだよ 道はみつかるみたい おしまい 白駒の池物語4 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080810#p1 いま、みほようこの日記では、 「白駒の池物語」を連載しています。 「白駒の池物語」は、信州佐久にあ る「白駒の…

おみなえし

「花のほほえみ」より おみなえし

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた6 そんな盛永でしたが、奥がたのお万 とこどもの長五郎には、やさしく接 していました。 そして、もう一人、小姓の犬坊にも。 「どちらがほんとの盛永さまなのか しら。城主だったら、まず領民のこ とを考えてほしい」 お万は、心の中…

ヨウシュヤマゴボウ実

「花のほほえみ」より ヨウシュヤマゴボウ実(緑)

赤い夕顔の花が咲いた

赤い夕顔の花が咲いた5 「あの山には近づくな。殿様が鹿 狩りをしているから」 領民たちは、こどもたちにいいき かせました。 盛永は、何かに夢中になると、前 後のみさかいがなくなってしまう 人だったのでしょうか。 奥がたは、お万。 心のやさしい、美し…