2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

花のほほえみ

「はてなフォトライフ」の、 「花のほほえみ」を更新しました。 花のほほえみ1 http://f.hatena.ne.jp/youko510/ 花のほほえみ2 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/ 「花のほほえみ」より さつき

おだまき

「花のほほえみ」より おだまき

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの8 「いいんじゃよ。あの子が幸せに なってくれれば…。 わしは、それでうれしいのじゃ。 それより、あの子が苦しみに負け ず、自分の使命をまっとうしてく れるといいがのー」 風の神様が縁側においてきたまゆ 玉は、どうも普通のま…

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの7 「風の神様、あの子を助けていた だき、本当にありがとうございま した。 いちじはどうなることかと私もは らはらしましたが、風の神様のお かげで助かりました。 本当にありがとうございました。 このご恩は、一生わすれません…

九輪草

「花のほほえみ」より 九輪草

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの6 「まゆ玉よ、どうかわしのかわり に、この子をしっかり守ってやっ ておくれ。たのむぞ」 神様がまゆ玉をなでると、まゆ玉 はきらっきらっと黄金色に輝きだ しました。 神様は祈るような気持で、まゆ玉 をそっと縁側におきました…

君子蘭黄色

「花のほほえみ」より 君子蘭黄色

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの5 どのくらいの時間がすぎたのでし ょうか。 神様にも長い時間が過ぎたように 感じました。 「おぎゃー、おぎゃーあ」 女の子のうぶ声が聞こえてきました。 しかし、今にも消えてしまいそうな、 かぼそい声でした。 「おめでとう。…

りゅうのひみつ日記

5月10日 よんだ[童話]火とぼし山を読んだ 目をそらすのかー おしまい 火とぼし山61 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100510#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 信州の諏訪湖には、「火とぼし山」 という悲…

みほようこ童話集

「 みほようこ童話集」 風の神様からのおくりものシリーズ (1−5) 信州諏訪の「風の神様」から聞いたお話

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの4 「小桜姫さま、小桜姫さま。 どうか私を…どうか私を助けて…」 神様の耳に、いろいろな人の声が 聞こえてきました。 「これは大変じゃ。わしの力でも、 この子を助けることができないかも しれないぞ」 神様は、女の子の家のまわ…

九輪草

「花のほほえみ」より 九輪草

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの3 「あのおしとやかな小桜姫が、こ んなにあわてているようでは、よ ほど急をようするようじゃな」 神様はさっと身支度をすると、「ぴ ゅー」と風になり、伊那谷へむかっ てとんでいきました。 しばらくとんでいくと、下の方で 「…

君子蘭黄色

「花のほほえみ」より 君子蘭黄色

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの2 「誰じゃろう。ひどくあわててい るようじゃが。 何事もなければいいがのー」 神様は、ぐるりとあたりをみまわ しました。 しかし、誰もいません。 「風の神様、風の神様。 小桜でございます。たった今、伊那 谷に女の子が生まれ…

りゅうのひみつ日記

5月6日 よんだ[童話]火とぼし山を読んだ 諏訪湖に住むのかー おしまい 火とぼし山57 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100506#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 信州の諏訪湖には、「火とぼし山」 という悲…

桜草

「花のほほえみ」より 桜草

風の神様からのおくりもの

風の神様からのおくりもの1 五月十日。 からりと晴れたさわやかな日でした。 「ぴゅー、ぴゅーー」 気持の良い風が、諏訪盆地を通りす ぎていきます。 風の神様は、いつものように諏訪湖 のまわりをひとまわりして、たった いま社に帰ってきたところです。 …

おだまき白つぼみ

「花のほほえみ」より おだまき白つぼみ

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女12 少女は、何本かの松虫草の花をた おると、足早に急な坂道をくだっ て、家にいそぎました。 明神さまが住んでおられる社が、 遠くの方にみえてきました。 明神さまは少女とわかれた後、風 になって諏訪湖のまわりの村をみ まわり…

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女11 今日ここでわしに会ったことは、 決してだれにもいうではないぞ。 くじゃくちょうの舞のこともな。 では、明日また社であおう。 待っているぞー」 こういうと、明神さまは「ぴゅー」 と風になって、いつも住んでおら れる社の方…

りゅうのひみつ日記

5月3日 かんそう[童話]火とぼし山を読んだよ 次郎に魚をわたすみたい おしまい 火とぼし山54 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100503#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 信州の諏訪湖には、「火とぼし山」 …

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女10 今まで、くじゃくちょうの舞をみ たものは、一人もいないぞ。 おまえだけじゃ。 わしもあそこでみていたが、うっ とりするような、美しい舞じゃっ たのー」 その声は少年の声ではなく、いつ か聞いたことのある明神さまの声 でし…

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女9 穴の中に入ってみると、中には広 い部屋がありました。 大きなニ本のろうそくにてらされ てみえたもの、それはりりしい少 年の姿でした。 少年は黒い冠をかぶり、真っ白い 着物の上に、こい緑色の上着をき ていました。 「少女よ、…

桜草つぼみ

「花のほほえみ」より 桜草つぼみ

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女8 「この小鹿は、明神さまのおつか いをしている小鹿ではないかしら」 少女は、なぜかそう思いました。 小鹿は「こっちへおいで。こっち ですよ」というように、つぶらな ひとみで少女をみつめ、どこかへ さそっているようなしぐさを…

むらさきけまん

「花のほほえみ」より むらさきけまん

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女7 「この赤いちょうは、高原に住ん でいるというくじゃくちょうでは ないだろうか」 少女は、赤いちょうの舞をみてい るうちに、幼い時おじいさんから 聞いた不思議な話を思い出しま した。 「あの山のむこうにはなー、広い 高原があ…