稲のしずく

昨日につづき、童話「稲のしずく」を紹介します。
初めてのかたは、14日・15日の日記を読んで
くださいね。


     稲のしずく1

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20060214




      稲のしずく2

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20060215




      稲のしずく3 


「校長先生。・・・今日は・・・校長先生も
・・・一緒なのですね。・・・右側の稲の葉
にしか・・・しずくがつかない理由は、・・・
今はお話しできません。
でも・・・いつかその理由を・・・かなさん
に・・・教えてあげようと思います」



「かな、今日はだめみたい」
校長先生は、残念そうにいいました。
「ねぇ、校長先生。このしずくをみていると、
右側は天国、左側はじごくにみえない?」
「天国とじごくか。いわれてみれば、そうみ
えなくもないね。かなはおもしろいことをい
うね」 
「今日は、美しいしずくをみせてくれてあり
がとう」
校長先生は、稲にお礼をいいました。



稲の葉についたしずくが、だんだんに大きく
なり、今にも稲の葉からおちそうでした。
「こんな美しいしずくをみたのは、初めて」
かなは、うれしそうにいいました。
「さあ、かな。家へ帰ろう。おかあさんが待
っているぞ」
かなと校長先生とりゅうは、家にいそぎました。



空には、もうお月さまがでていました。
今日のお月さまは、細い三日月です。



「稲のしずく」は、みほようこの三冊目の本・
「ふしぎな鈴」のつづきとして書いたものです。
いつの日か、「ふしぎな鈴」のつづきを書いて
みたいと思っています。こどもむけが良いのか、
おとなむけが良いのか、まだきまりません。



「ふしぎな鈴」は、昨年九月、
http://www.choeisha.com/から、
発行されました。



http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu3.html




ふしぎな鈴 風の神様からのおくりもの (3)

ふしぎな鈴 風の神様からのおくりもの (3)