星のメール


       星のメール5


「何だ、これは・・・」
空をみたおとうさんは、びっくりしてさけびました。
そうです。
大空には、誰かが号令をかけたかのように、星がぎょ
うぎよく並んでいたのです。



星がきらっきらっと光る所を読んでいくと、
「こ・ん・ば・ん・は。
ぼく・生まれて・はじめて・星を・みました。
星って・本当に・きれいですね。
なんで・目のみえない・ぼくに・星が・みえるのか・
わからないけれど・ぼくの・目には・はっきり・星が・
みえます。
いつも・点字の・手紙を・ありがとう」



なんと、星が点字のようにならんでいたのです。
少女も、心の中で、少年に話しかけました。
「こんばんは。美しい星をみることができて、本当に
良かったね。
雪がふったせいか、今夜は星がとてもきれいです。
宝石みたいに、星がきらきら輝いています。
私はオリオン座が大好き。
あなたはどの星が好きですか」と。


                      つづく