愛犬りゅう「ばいばい、またね」


     愛犬りゅう「ばいばい、またね」21


まあ、いいか。大好きなハムを食べることができた
のだから・・・。




その夜。
「今日、りゅうに・・・を飲ませたの。
ハムの中へおしこんで飲ませたら、疑いもせずぺろ
りと飲みこんでしまったわ」
「薬を飲ます時には、そうするといいよ」
「そうね」
あーちゃんとこうちゃんが、またひそひそと話をし
ていた。




「薬」って聞こえたけれど、薬って何だろう?
何の薬かな?
その後、ぼくは、何度か回虫の薬を飲まされた。
ぼくがくいしんぼうでなかったら、きっとうまくい
かなかったにちがいない。


    つづく