愛犬りゅう「ばいばい、またね」


 愛犬りゅう「ばいばい、またね」25


ぼくは得意になって、「わん、わん」と
何度も鳴いた。
そうしたら、「やたらに鳴いては駄目よ」
と、あーちゃんにきつくしかられた。
ぼくは、他の人にはあまりなかなかった。
でも・・・ガス屋のおじさんが来ると、
いつも鳴いた。



そのたびに、ぼくはあーちゃんにしかられ
た。
ガス屋のおじさんの顔を見ると、台所をの
ぞいていた姿を思い出すのだからしかたが
ない。
ガス屋のおじさん、ごめんなさい・・・。




「あっ、あーちゃんが追いかけてくる!!」



生後二ヶ月半頃のことだった。
ぼくは、トイレに行きたくなった。
いつものくせで、「くぅーん・くぅーん」
と、ないた。
すると、あーちゃんが、台所の窓から顔を
だした。
今日は、あーちゃんが、トイレにつれてい
ってくれるみたい。


つづく