愛犬りゅう「ばいばい、またね」


 愛犬りゅう「ばいばい、またね」27


「りゅう、またせたね」
遠くであーちゃんの声が聞こえた。
あーちゃんは、楓の木の下へ行ったら、ぼくが
いない。
びっくりしたあーちゃんは、「りゅう、りゅう」
と、大声でぼくをよんでいる。




ぼくはあーちゃんの声に驚き、ひっしで逃げた。
なぜ逃げるのだろうかと思いつつ・・・。
あーちゃんは、すごい勢いでぼくを追いかけて
くる。
あーちゃんは、小学生の頃から陸上の選手だ。
だから、ものすごく足がはやい。
たちまち、ぼくはあーちゃんにつかまってしま
った。




「りゅう、なぜ逃げるの!!車にひかれたらどう
するの!!」
ぼくはあーちゃんにきつくしかられた。
でも・・・、初めての冒険は楽しかった。
あーちゃんには悪いけれど、また冒険にいきたいな。


つづく