女神さまとの約束


 女神さまとの約束9


「さあ、女神さまの話では、黄金色の花は
ぴかっぴかっと光っているので、おりてさ
がさなくても、私の背中からみつけること
ができるそうですよ」
白駒がいいました。
「黄金色の花が、早くみつかりますように」
ふくは、心の中で女神さまにお願いしました。



まず、天狗岳からさがすことにしました。
天狗岳といっても、赤い岩肌がむきだしに
なった東天狗岳と、山頂まではいまつがは
えている西天狗岳とあります。
西天狗岳は、青天狗岳とよばれ、からまつ
などの針葉樹林が続いています。
森の中には、池もありました。



笹の林を通ると、「ヒンカララ・ヒンカラ
ラ」と、小鳥が鳴いています。
「白駒。あの鳥は、何という鳥?」
「こまどりですよ」


つづく