女神さまとの約束33
おじいさんが家に帰ると、いれかわりに今
度は足の悪いおばあさんがやってきました。
はうことしかできなかったおばあさんでし
たが、二週間後には杖なしで歩けるように
なりました。
「ふくちゃん。ありがとう。
歩けるようになってほんとうにうれしいわ。
これからは、毎日家のまわりを散歩するね」
そういって、おばあさんは家に帰っていきま
した。
白駒は、一人が元気になると、またどこから
か次の病人をつれてきました。
足腰もたたない病人を、どうやってこの岩場
につれてくるのか、ふくはふしぎに思いました。
ふくは、白駒がつれてきた人の体を、黄金色
の花びらで、やさしくさすってあげます。
すると、今にも死にそうだった人が、何日か
すると元気になりました。
つづく