きよと清太と、そして白駒


  きよと清太と、そして白駒70


「先日、ゆうすげの花をみにきた時、
清太さんから白駒のことを聞き、びっ
くりしました」
白駒が女神さまの馬だと知り、きよは
驚きました。



「きよ。あなたも、私の国からそちら
へ行ったのですよ」
「私が・・・?」
「そうです。あなたの両親には、長い
間こどもが授かりませんでした。
二人は、元気なこどもをお授けくださ
いと、毎日神様にお願いしていました。
だから、私が、きよを授けたのですよ」



「なぜ、私を?」
「あなたの両親は、二人ともとても心
のきれいな人でした。
だから、二人の願いをかなえてあげよ
うと思ったのです」


                つづく



信州の佐久地方には、「白駒の池」と
いう美しい湖があります。
その湖には、「白駒の池」という伝説
があります。



「きよと清太と、そして白駒」は、そ
の伝説をヒントにして、みほようこ
書いた物語。