きよと清太と、そして白駒


   きよと清太と、そして白駒73


「自殺をすると、そんなに長い間暗闇
の中で暮らすのですか?」
「そうです。自殺は、自分さえよけれ
ば、自分さえ楽になればというエゴの
塊なのです。



自殺した後の恐怖は、ジェットコース
ターに乗っている時の数万倍なんです
よ。自殺がこんなにも怖いものだと知
っていたら、自殺をする人はいなくな
るでしようね」
女神さまは、自殺の恐ろしさについて、
話してくれました。



「命は、神様からいただいた大切なもの。
どんなに苦しくても、つらくても、命が
終わるまでしっかり生きていかなくては
なりません。


              つづく



信州の佐久地方には、「白駒の池」と
いう美しい湖があります。
その湖には、「白駒の池」という悲し
い伝説があります。



「きよと清太と、そして白駒」は、そ
の伝説をヒントにして、みほようこ
書いた物語。