竜の姿をみた少女6
その後。
かなとおとうさんは、湖のほとりで、
ときどき竜の話をしました。
おとうさんから、竜の話を聞いたかな
は、「しらかば湖に、竜がいるといい
な」と思うようになりました。
「竜? そんなもの、いるはずないよ」
「村に伝わっている大昔の話だろ」
「この世に、竜なんているはずないじ
ゃん」
「かなちゃん。湖に竜がいると思ってい
るの。馬鹿みたい」
友だちは、みんなそういいます。
「となりのかなちゃんは、しらかば湖に
竜がいると信じているようだわ」
「この世に、竜なんているはずないのに
ね。何を馬鹿なことをいっているのかしら」
つづく
童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神に
なった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727