竜の姿をみた少女8
そんな春のある日。
かなは、一人でしらかば湖へ行きました。
そして、しらかばの木の下で、湖をな
がめていました。
すると・・・。
どこからか、小さな声が聞こえてきま
した。
「だれかしら?」
あたりをみまわしましたが、だれもい
ません。
耳をすませて聞いていると、こんな話
し声が聞こえてきました。
「しらかばさん。・・・三郎さまは・・・今年
も・・・この湖へ・・・みえるかしら」
「ああ、みえるとも。・・・三郎さまは・・・
この村が・・・大好きだからね」
「三郎さまは・・・いつ・・・この湖へみえ
るかしら」
つづく
童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神に
なった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727