竜の姿をみた少女10
おじいさんは、白い着物をきて、白い
頭巾をかぶっていました。
上品なおじいさんでした。
おじいさんは、長い杖をついています。
杖の頭には、竜の顔がついていました。
「わしはのぅ、昔この村に住んでいた
ものじゃ。ここは、のどかでいい所じ
ゃのぅ。わしは、この村が大好きじゃ。
だから、ときどきここへ遊びにくる。
わしは、兄たちといっしょに、春はわ
らび、秋は栗やきのこをとったものじゃ。
あのころは、楽しかったのぅ」
おじいさんは、昔をなつかしむように、
こどものころの話をしてくれました。
つづく
童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神に
なった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727