風の神様からのおくりもの


  風の神様からのおくりもの3


「どうか赤ちゃんを…どうか赤ちゃん
を助けてください。お願いします」
「神様、どうか孫を助けてくださ
いませ」



「この子はおそらく助からないだ
ろう。たとえ助かったとしても、普
通の生活はできないだろう。
かわいそうに…」



「小桜姫さま、小桜姫さま。どう
か私を…どうか私を助けて…」
神様の耳に、いろいろな人の声が
聞こえてきました。



「これは大変じゃ。わしの力でも、
この子を助けることができないか
もしれないぞ」



神様は女の子の家のまわりを、ぴゅ
ーぴゅーとまわりながら、一心に
女の子のために祈りました。
しかし女の子はなかなかうぶ声を
あげません。


            つづく



   昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081022#p1



「風の神様からのおくりもの」は、
みほようこの初めての童話集・
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。







心を病む兄のために、明神様にお参
りする心優しい少女の話など4編。


信州諏訪の「風の神様」から聞いた
お話。
挿絵は長野博一先生。
心温まる創作童話。


童話集「風の神様からのおくりもの」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html



http://www.bk1.co.jp/product/2056682



   
  「鳥影社」へ直接注文することも
   できます。
    
   送料は無料です。



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