風の神様からのおくりもの


  風の神様からのおくりもの9


次の日の朝。
窓をあけたおばあさんは、縁側で
きらっきらっと光っているものを
みつけました。
「なにかしら」



近づいてみると、黄金色の小さな
まゆ玉でした。
大きさは普通のまゆ玉の半分位。
「まあ、小さなまゆ玉だこと。
でもなんて美しいまゆ玉なの。
こんなまゆ玉はみたことがないわ。
だれがおいていったのかしら」



おばあさんはまゆ玉を手にのせる
と、娘とまごのいる部屋へとんで
いきました。
「今縁側でね、このまゆ玉をみつ
けたの。美しいまゆ玉ね。



そうそう、この子の名前だけど、
まゆとなづけたらどうかしら。
真の優しさと書いて、まゆと読
むのよ」
おばあさんは娘にいいました。


             つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081028#p1



「風の神様からのおくりもの」は、
みほようこの初めての童話集・
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。







心を病む兄のために、明神様にお参
りする心優しい少女の話など4編。


信州諏訪の「風の神様」から聞いた
お話。
挿絵は長野博一先生。
心温まる創作童話。


童話集「風の神様からのおくりもの」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html



風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話




http://www.bk1.co.jp/product/2056682



   
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