母の短歌21


非常用に三カ月はもつと言ふ

   塩入れし水ナイロン袋に入れぬ



秋晴れの縁に座りて一時帰国の

   三才の幼を初めていだきぬ



ペルーより一時帰国の三才の孫の

   スペイン語に戸惑ひてをり



浅蜊貝の鍋に浮きでるあく掬いつつ

   決めねばならぬこと又思ひをり