ふしぎな鈴29
おとうさんと沼へおにやんまや銀
やんまをとりにいったこと、庭で
きあげはや黒あげはをとったこと
が、まるで昨日のことのように、
なつかしく思い出されました。
「やさしいとうちゃんだった。
私はとうちゃんが大好き」
かなは、心の中で何度もそうつぶ
やきました。
おとうさんがなくなった夜のこと
です。
「リーン・リーン・コロンころん」
「リーン・リーン・コロンころん」
誰が鈴をふっているのでしょうか。
どこからか鈴の音が聞こえてきまし
た。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081208#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
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