ふしぎな鈴34
かなの家が、かなの住んでいる村
が、どんどん小さくなって、とう
とう見えなくなってしまいました。
朝顔のエスカレーターは、途中止
まることなく、空にむかってどん
どんのぼっていきました。
「かなさん、つきましたよ」
その声で、かなははっとわれにか
えりました。
ついた所は、広い野原のまんなか
でした。
たんぽぽやすみれやれんげの花が、
野原一面に咲いています。
空はまっさおで、黄金色の太陽が、
目の前にきらきらとかがやいてい
ます。
花のまわりを、白や黄や紫のちょ
うが、ひらひらまっています。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081215#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。