2009-02-12 母の短歌92 短歌 里芋の揺るる広葉に影落し 番のトンボ群れて飛び交ふ こほろぎ一つ走る厨に幾度も 水替へて煮る栗の渋皮煮 夏疲れの特効薬と亡き母が 作りくれにし大根葉の胡麻和へ 防火用水を音立てて飲む野良猫の 痩せし背に秋の日のさす