女神さまからのおくりもの50
すると・・・。
「清太さんは、私の結婚相手は、家
柄がよくて、お金もちなら、それで
いいの」
いつもおだやかなきよが、強い口調
でいいました。
こんなきよをみたことがなかったの
で、清太はびっくりしました。
「おれ、何かきよちゃんの気にさわ
るようなことをいったかな」
清太は、心の中でそっとつぶやきま
した。
「私は、貧乏でもいい。体の丈夫な、
心の清い、自分の考えをしっかり持
った人と結婚したい。
そりゃあ、お金はあったほうがいい
けれど、二人でまじめに働けば、食
べていけると思うの」
「・・・・・」
「私、次郎さんと結婚したくない。
次郎さんがわが家をついでくれるな
ら、私はよそへとついでも良いと思
っているの」
清太は、何もいえず、きよの話をだ
まって聞いていました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090319#p1
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女神さまからのおくりもの1