女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの51


きよちゃんが結婚してしまえば、
「きよちゃん」なんてきやすく声
をかけることもできないし、こう
して二人で馬を走らせることもで
きないのだな。
そう思うと、清太はさみしく思い
ました。



「おらは、きよちゃんが大好きだ。
次郎さんにも、誰にも、きよちゃん
を渡したくない。
きよちゃんは、おらのものだ!!」
清太は、心の中で強くさけびました。



おらが、もっと家柄のいい家に生ま
れていたら、おらの家が金もちだっ
たら、今きよちゃんにプロポーズで
きるのに。



でも、おらの家は、貧しい。食べて
いくのが、精一杯だ。
だから、何不自由なく育ったきよち
ゃんを、おらは幸せにしてあげるこ
とができないだろう。
それに、第一、家柄がちがいすぎる。
清太の心は、ゆれました。


            つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090320#p1


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     女神さまからのおくりもの1


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