女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの52


「おらは、きよちゃんが大好きだ」
きよちゃんにこういえたらどんなに
いいだろうと、清太は思いました。
二人は、無言のまま、ゆうすげのつ
ぼみをみていました。



「きよちゃんは、おらのことを、ど
う思っているのだろうか」
清太は、きよの顔をそっとみました。
一方、きよも、「私は、清太さんが
大好き。清太さんは、私のことをど
う思っているのかしら」と、心の中
で問いかけていたのです。



どのくらいの時間がすぎたのでしょ
うか。
二人には、長い時間がすぎたように
感じました。



あたりがだんだんうす暗くなってき
ました。
どこからか、いい香りがしてきます。
みると、ゆうすげのつぼみが、大き
くふくらんでいます。
鮮やかなレモン色のつぼみでした。


             つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090321#p1


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     女神さまからのおくりもの1


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