女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの59


「とうちゃんが知っている人かな」
「清太さん」
「清太?・・・清太って、わが家で
働いている清太かい」
「そう、清太さん」



「きよ。清太は、わが家の使用人な
んだよ」
「とうちゃん。なぜ、私が、清太さ
んを好きになってはいけないの。
私、清太さんが大好き。将来、清太
さんと結婚できたらいいなと思って
いるわ」



長者は、きよのことばを聞き、びっ
くりました。
「きよは、いつから、清太を好きに
なったんだい」
「清太さんが、わが家にきた時から。



でも、最初は、大好きな兄ちゃんと
いう感じだった。
清太さんが心から好きだとわかった
のは、霧ケ峰高原へゆうすげの花を
みに行った時かな」


            つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090328#p1



     初めて読んでくださった人へ


     女神さまからのおくりもの1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1