女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの60


「そうか、そうだったのか」
長者は、二人が親しくしているこ
とは知っていました。
でも、きよが、清太と結婚したい
と思っているとは、夢にも思って
いませんでした。



「とうちゃんは、いつも清太さん
のことをほめているのに、なぜ反
対するの」
「きよ。わが家は旧家。
しかも庄屋の家柄。
あまりにも家柄がちがいすぎる」



「とうちゃん。家柄って、そんな
に大事なの」
「家柄は、大事だ。幼い時から、
同じような環境で育った人なら、
結婚しても仲良くやっていける。
でも、育った環境が違うと、うま
くやっていけないのだよ」


             つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090329#p1



     初めて読んでくださった人へ


     女神さまからのおくりもの1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1