女神さまからのおくりもの64
「長者さま。何かご用でしょうか」
「清太。そこへおすわり」
「はい」
清太は、何をいわれるのだろうかと、
緊張しました。
「清太。清太は・・・娘のきよのことを
・・・どう思う?」
「おじょうさまですか。おじょうさまは
美しいし、やさしいし、すてきなかた
だと思いますが」
「いや・・・清太・・・そういうことを
聞いているのではなくて、つまり・・・
その・・・清太は・・・きよのことが・・・
好きかどうかと聞いているのだ」
長者は、どう聞いたらよいのかわか
らず、口ごもってしまいました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090402#p1
初めて読んでくださった人へ
女神さまからのおくりもの1