女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの74


  第六章 清太、森の中の湖へ


次の日。
清太は、まだ夜の明けないうちに、
長者の家を去りました。
空には、星が輝いています。



「きよちゃん。楽しい思い出をあ
りがとう。
八年間、きよちゃんのそばで暮ら
すことができて、ほんとに幸せだ
った。



おらは、きよちゃんが大好きだ。
きよちゃん、おらのこと、忘れな
いでね。さようなら」
そういって、清太はやしきを去り
ました。



清太は、行く所がありません。
諏訪へ帰れば、両親が心配します。
清太は、八ヶ岳の森の中にあると
いう湖へ、行こうと思いました。


             つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090412#p1



     初めて読んでくださった人へ


     女神さまからのおくりもの1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1