女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの76


清太は、誰も通らない山道を、きよ
のことだけ考えて歩きました。
暗闇の中で、清太の足音だけが聞こ
えます。
「さみしい道だな」
清太は、ふぅーと大きな息をはきま
した。



しばらくいくと、東の空がだんだん
に明るくなってきました。
山の上から、太陽が顔をだしました。
朝日をみた清太は、ほっとしました。
「無事に湖がみつかりますように」
清太は、朝日にむかって祈りました。



やしきを出てから、どのくらいの時
間がすぎたのでしょうか。
やっと、麦草峠に着きました。
足の丈夫な清太でしたが、峠に着い
た時には、ぐったり疲れていました。


             つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090414#p1



     初めて読んでくださった人へ


     女神さまからのおくりもの1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1