女神さまからのおくりもの80
長者は、おらのことを、よく働く
使用人としかみていなかったのか?
おらの家は、貧乏だ。
でも、とうちゃんもかあちゃんも、
毎日一生けんめい働いている。
そんな両親を否定されたような気
がし、清太はみじめな気持でいっ
ぱいだったのです。
清太は、貧乏がつらいと思ったこ
とは、一度もありません。
でも、今回だけは、貧乏とは、つ
らく悲しいものだなと思いました。
清太は、湖のほとりで、ゆっくり
休みました。
長者の家で暮らした八年間が、昨
日のことのようになつかしく思い
出されました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090418#p1
初めて読んでくださった人へ
女神さまからのおくりもの1