女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの90


「とうちゃん。清太さんが、何か
したの」
「いや・・・清太は、何もしない。
ただ・・・清太が・・・きよを・・・
大好きだといったからだ。



結婚することができない若い二人
が、同じ屋根の下で暮らすわけに
はいかないからね」
きよは、そんなことではないかと、
心配していたのです。



「とうちゃん。清太さんは、今ど
こにいるの。諏訪へ帰ったの」
「清太は、諏訪の家には、もどっ
ていないそうだ。
どこへ行ってしまったのだろうね」



「とうちゃんって、ほんとにひど
い人ね。とうちゃんのこと、信じ
ていたのに。清太さんがかわいそう・・・」
そういうと、きよは、自分の部屋
へとじこもってしまいました。


               つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090428#p1



     初めて読んでくださった人へ


     女神さまからのおくりもの1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1