女神さまからのおくりもの91
そして、それっきり部屋から出て
きませんでした。
きよは、届ける食事にも、手をつ
けていないようでした。
そんなきよの姿をみて、長者は自
分がしたことを後悔しました。
「清太。どうか無事でいておくれ」
長者は、清太の無事を祈りました。
第七章 女神さまからのおくりもの
「長者さま。た、大変です」
白駒の世話をしている人が、長者
の部屋へとびこんできました。
「何ごとじゃ。そうぞうしい」
「白駒がいません」
「何、白駒がいないと。いつから
いないのじゃ」
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090429#p1
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女神さまからのおくりもの1