女神さまからのおくりもの97
きよが赤いちょうにみとれている
と、どこからかやさしい声が聞こ
えてきました。
「私は、八ヶ岳に住んでいる女神
です。きよ。白駒を、大切に育て
てくれてありがとう。
白駒は、私のおつかいをしている
馬です。
昼間はあなたの家で暮らし、夜は
私の所へ帰ってきていました」
「白駒は、女神さまの馬だったの
ですね。
白駒が、夜どこかへでかけている
ことは、先日清太さんから聞きま
した」
「そうですか。清太は、八年くら
い前から、白駒がどこかへでかけ
ていることを気づいているようで
した。
でも、清太は、そのことを、長い
間誰にもいえずにいたのですね」
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090505#p1
初めて読んでくださった人へ
女神さまからのおくりもの1