女神さまからのおくりもの104
「その木の実は、湖の近くにある
のですね」
「はい。でも、その木の実は、人
間の目にはみえません。
でも、清太の心は、神様のように
澄みきっていました。
だから、何かの拍子に、赤い木の
実がみえたのでしょうね。
清太に聞いたら、穴に落ちた時赤
い木の実がみえたといっていました。
うまそうだったので、つい木の実
を一つ食べてしまったといってい
ました」
「じゃあ、清太さんは、もうこの
世にはいないのですか」
「はい。清太は、もうこの世には
いません。
私たちの国で、心静かに暮らして
います。
あなたと暮らした八年間は、とて
も楽しかったといっていましたよ」
つづく
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女神さまからのおくりもの1