竜神になった三郎


  竜神になった三郎24


三郎は、ずるずるーとはって、わ
が家にいそぎました。
やっと、なつかしいわが家につき
ました。



「おっかあ、帰ったぞ。
おっかあ、元気でいるか」
三郎は、大声で妻をよびました。
しかし、何の返事もありません。
それどころか、家のまわりは草だ
らけでした。
いつ草を刈ったともわからない程、
家のまわりはあれていたのです。



「おかしいな、どうしたのだろう」
家の中へ入った三郎は、驚きました。
家の中は、くもの巣だらけでした。
「おっかあはどこへ行ってしまった
のだろう」
三郎は心配になりました。
 

              つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090617#p1



    初めて読んでくださったかた


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090526#p1




竜神になった三郎」は、信州諏訪
の「風の神様」から聞いたお話。



竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」
に収録されています。