女神さまとの約束
女神さまとの約束37
次の朝。
長者は、白駒の背にのって、一人
で家へもどっていきました。
ふくは、女神さまとの約束どおり、
黄金色の花が咲いている岩場に残
りました。
長者が帰ったその日。
白駒は、ぐったりしたおじいさん
をつれてきました。
そして、ふとんの上に、おじいさ
んをねかせました。
「白駒。この人、ぐったりしてい
るけれど、だいじょうぶ?」
ふくは、心配になって、おじいさ
んが息をしているかどうかたしか
めました。
「おじいさん。おじいさん。
だいじょうぶですか」
何度も声をかけましたが、おじい
さんは何も答えません。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090807#p1
初めて読んでくださったかたへ
女神さまとの約束1