有明山に住む鬼・八面大王


  有明山に住む鬼・八面大王5


「あっ、りんごがない。
あんなにたくさんのりんごを一つ
残らずとっていくなんて・・・。
許せん」
りんごの収穫にきた人は、がっか
りしてりんご畑にすわりこんでし
まいました。



「あっ、さつまいもが・・・全部ほら
れている。八面大王め、許せん」
秋になると、あちこちのたんぼや
畑から、農家の人たちのなげく声
が聞こえてきます。



安曇野の人たちは、八面大王のわ
るさにほとほと困りはてていました。 



八面大王は、穀物や果物だけでな
く、村人もさらっていきます。
かわいい娘、よく働く青年が気に
入りのようです。
八面大王は、さらっていった人を
どうするのでしょうか。


                 つづく



   昨日の分は、こちら


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   初めて読んでくださったかたへ


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