有明山に住む鬼・八面大王18
「弥助。娘さんにふとんをしいて
やっておくれ」
「はい」
弥助は、ふとんを持ってきてしき
ました。
「疲れたでしょ。さあ、早く休み
なさい」
「ありがとうございます。
では、休ませていただきます」
娘は、弥助の家で、年をこしました。
「どこの娘だろう。
かわいい娘じゃのぅ。大みそかの
夜、あの娘は、いったいどこへ行
くつもりだったのだろう」
さくは、娘のことが気になり、な
かなか寝つくことができませんで
した。
つづく
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